「フリーランスになりたいけど、自分にはスキルがない気がする」
「何ができるか分からないから、最初の一歩が踏み出せない…」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
でも安心してください。フリーランスになるために必要なのは、“今の自分を正しく理解すること”です。
このステップ②では、「自分にできること」「強みとして活かせること」を見つけるための自己分析方法を具体的に紹介します。
自信がない方でも、読み終える頃には“はじめの一歩”が見えてくるはずです。
※この記事は「フリーランスになるための7つのステップ」シリーズの一部です。
フリーランスに興味のある方は、まず全体像をこちらからご覧ください。
▶ フリーランスになるには?7つのステップで始め方をやさしく解説【完全ガイド】
なぜ自己分析が重要なのか?
会社員であれば、仕事内容や役割はある程度会社が決めてくれます。
でもフリーランスは「どんな仕事をするか」「どんなサービスを提供するか」すべて自分で決めなければなりません。
つまり、自分の強みを知らなければ仕事が作れないのです。
逆に言えば、あなたの経験やスキルが「誰かの悩みを解決できるもの」になれば、それは立派なビジネスになります。
自己分析は、その“価値のタネ”を掘り起こすための大切なプロセスです。
自分のスキル・経験を棚卸ししよう
まずは、「今の自分にどんなスキルがあるのか?」を洗い出してみましょう。
ここでは、以下の3つの視点で書き出すのがおすすめです。
① 職務経験から得たスキル
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社内で担当していた業務(例:資料作成、営業、カスタマーサポート)
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使用していたツールやアプリ(Excel、WordPress、Canvaなど)
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チームでの役割(マネジメント、調整、進行管理 など)
これらは、本人にとっては“当たり前”でも、フリーランスの世界では大きな強みになることもあります。
② プライベート・趣味で培った力
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趣味で続けていること(ブログ運営、写真撮影、デザイン制作 など)
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SNSやYouTubeの運用経験
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副業での経験
趣味や副業は「お金をもらってないからスキルではない」と思われがちですが、それが仕事につながるケースも多くあります。
③ 他人からよく褒められること・頼られること
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丁寧さ、気配り、話しやすさ
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デザインのセンス、文章力、説明のわかりやすさ
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「○○さんに頼めば安心」と言われたこと
こうした**“無意識の得意”**は、自分では気づかない価値が隠れていることが多いです。
スキルを組み合わせて「サービス化」する
スキルの棚卸しができたら、それらを組み合わせて“どんな仕事になるか”をイメージしてみましょう。
たとえば、以下のような例が考えられます。
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【PowerPoint + 営業経験】→ 提案資料の作成代行
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【WordPress + 文章力】→ オウンドメディアのライティング
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【SNS運用 + 写真撮影】→ Instagram運用代行
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【動画編集 + YouTube経験】→ YouTubeチャンネル支援
「スキル単体」で考えると不安でも、組み合わせることで唯一無二の価値になることはよくあります。
自分の「好き・得意・価値」を明確にするワーク
以下の3つの質問に答えてみてください。
これを整理するだけで、あなたが提供できる“価値の方向性”が見えてきます。
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自分が楽しい・やっていて苦じゃないことは何か?
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これまでの経験で他人に感謝されたこと・褒められたことは何か?
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自分が知識や経験をもって人の役に立てる分野は何か?
それをもとに「私は○○が得意で、○○な人の役に立てる」という形にまとめてみると、サービスの核になります。
例:
私は、SNSを使った情報発信が得意で、発信に悩む小規模事業者のサポートができます。
私は、文章で分かりやすく伝えるのが得意で、忙しい経営者の代わりにブログ記事を執筆できます。
強みがない…と思ったときに見直すべきこと
「結局、自分には何もない気がする…」と感じてしまう方もいますが、大丈夫です。
そういう方は以下の点をもう一度見直してみましょう。
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他人の“すごい”と自分を比べすぎていないか?
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「仕事でやったこと」しかスキルとして見ていないか?
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自分にとって当たり前のことが、他人にとって価値かもしれないという視点を忘れていないか?
最初から完璧なスキルは必要ありません。
フリーランスは、始めてから少しずつ磨いていけるもの。大切なのは“ゼロ”ではなく、“気づく”ことです。
スキルに自信がない場合の対策
「それでもまだ不安…」という方のために、スキルを補う方法も紹介しておきます。
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ポートフォリオを作って見せ方を工夫する
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無料や安価で実績を積ませてもらう(知人・SNS経由)
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スキルアップの勉強を始めてみる(オンライン講座など)
これらはすべて、「実績ゼロからでも始められる」王道のステップです。
焦らず、着実に前進していきましょう。
自分の強みを言語化することが第一歩
フリーランスとして仕事を得るには、「私はこういうことができます」と伝える必要があります。
それを支えるのが、今回行った自己分析の結果=自分の強みの言語化です。
まずは書き出す。言葉にする。
たったそれだけで、「自分にもできそう」と思えるようになってきます。
次はステップ③【サービス設計編】へ進もう
自己分析を終えたら、次は「それをどんなサービスとして提供するか?」を考えるフェーズです。
スキルや強みを「誰に」「どんな形で」届けるかで、仕事の内容も売れ方も変わってきます。
次のステップでは、サービスの作り方や価格設定のコツを具体的に解説します。