フリーランスの仕事内容とサービスの作り方・価格設定のコツ|ステップ③【サービス設計編】

フリーランス完全ガイドステップ3

「自己分析はできたけど、それをどうやって仕事にすればいいの?」
「どんなサービスをつくって、いくらで売ればいいのか分からない…」

フリーランスとして仕事を始める上で、多くの人が悩むのが「サービス設計」と「価格設定」です。
いくら良いスキルを持っていても、“何を提供するか”がはっきりしていなければ、クライアントには伝わりません。

このステップ③では、スキルや強みをベースにして、フリーランスとしてのサービスを形にする方法を解説します。
あわせて「料金はいくらにする?」という疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

※この記事は「フリーランスになるための7つのステップ」シリーズの一部です。
全体の流れを先に知りたい方はこちらからご覧ください。
フリーランスになるには?7つのステップで始め方をやさしく解説【完全ガイド】

目次

サービス設計がなぜ大切なのか?

フリーランスは、自分のスキルを「誰かの悩みを解決するサービス」に変換していく必要があります。
ただ「Webデザインができます」「ライティングができます」と言うだけでは、クライアントの心には響きません。

重要なのは、「誰の、どんな困りごとを、どう解決できるか?」を明確にすること。

たとえば…

  • ✅ 「飲食店向けに、1ページで集客できるWebサイトを制作します」

  • ✅ 「SNSが苦手な個人事業主のために、Instagram投稿を週3本代行します」

  • ✅ 「自社でブログを書けない中小企業に、月5本のSEO記事を提供します」

こうした具体的なターゲットと提供内容がセットになったサービスにすることで、仕事につながる確率が格段に高くなります。

サービス設計のステップ

では実際に、サービスを設計する流れを見ていきましょう。

① 誰に届けるか?ターゲットを明確にする

「みんなに届けたい」では、誰にも届きません。
まずは“誰のためのサービスなのか”を具体的に絞ることが大切です。

例:

  • 地方の個人経営の飲食店

  • 美容業界で働く個人事業主

  • 自社に広報がいない中小企業

  • SNSが苦手な40代女性起業家

ターゲットを絞るほど、サービスのメッセージも強くなり、「この人に頼みたい」と思われやすくなります。

② どんな悩みを解決するのか?

あなたのスキルが、相手のどんな困りごとに役立つかを考えましょう。
相手の「こうなりたい」「これが面倒」という気持ちに寄り添うことがポイントです。

例:

  • SNSの発信が続かない → 投稿代行で悩みを解決

  • Web集客できない → LP制作で申し込み導線をつくる

  • 記事が書けない → ライティングでコンテンツを補強

③ どんな手段・成果物で解決するのか?

最後に、どのように問題を解決するのかを整理します。
成果物・納品形態・関わり方なども含めてサービス内容を言語化しましょう。

例:

  • SNS運用代行(月◯本の投稿+分析レポート付き)

  • SEO記事ライティング(1本◯文字、KW設計込み)

  • 名刺・チラシ・LPなどデザイン制作一式(印刷代別)

ここまで決めると、自信を持って「私はこれを提供しています」と言えるようになります。

サービス内容の具体例(テンプレート)

以下のようなテンプレートに落とし込むと、サービスがより伝わりやすくなります。


【サービス名】
美容系Instagram運用サポート

【対象】
Instagram運用に苦手意識がある、個人サロンのオーナー様

【内容】

  • 投稿画像の作成(週3回)

  • キャプションライティング

  • 月1回の運用アドバイスミーティング

  • コメント対応(任意)

【料金】
月額50,000円(税込)

【納期・形式】
週ごとに投稿予定をまとめて納品(Google Drive)


このように“誰に、何を、どうやって提供するか”が明確であれば、営業や提案もスムーズになります。

価格設定の考え方

価格設定は多くの人がつまずくポイントです。
「高くすると頼まれないかも…」「安すぎると自分がつらい…」と悩むのは自然なこと。

ここでは、フリーランスが価格を決める際の3つの基準をご紹介します。

① 時間単価から逆算する

まずは、自分の目標月収と労働時間から「1時間あたりの単価」を出す方法です。

例:
月収30万円 ÷ 月稼働時間100時間 = 1時間あたり3,000円
→ 作業に10時間かかるなら、30,000円が最低ライン

これは「これ以下だと赤字になる」基準を知る上でとても大事です。

② 相場を調べる

クラウドソーシングや他のフリーランスのポートフォリオ、SNSでのサービス告知などを参考に、市場価格の相場感を掴んでおきましょう。

ただし、「相場より安くしないと売れない」と思う必要はありません。
実績や価値の伝え方によっては、相場以上でも選ばれます。

③ 自信がない場合は“成長型価格”を

最初はモニター価格やトライアル価格として安く始め、実績を積んだら値上げしていく方法も有効です。
「最初の3名限定」など、期間や人数を限定すれば、安くてもブランディングを保てます。

例:

  • 1〜3件目 → モニター価格 20,000円

  • 4件目以降 → 通常価格 35,000円

無理せず、少しずつ価格を育てていきましょう。

サービスが決まったら伝え方を整えよう

せっかく素晴らしいサービスを考えても、「何をやっているか」が伝わらなければ仕事につながりません。

  • 自己紹介・SNSプロフィールを整える

  • ポートフォリオサイトを用意する

  • SNSやブログで発信して認知を広げる

次のステップでは、この“伝え方”と“集客の仕組み”について詳しく解説します。

次はステップ④【実績づくり編】へ進もう

「サービスを作ったけど、実績がないから不安…」という声はとても多いです。
でも大丈夫。実績ゼロからでも信頼を得る方法はあります。

次のステップでは、ポートフォリオの作り方や見せ方の工夫についてご紹介します。
あなたの魅力を“カタチ”にする一歩を踏み出しましょう。

フリーランス完全ガイドステップ4

フリーランスのポートフォリオの作り方と見せ方のポイント

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