フリーランスに必要なスキルの見つけ方と強みの整理方法|ステップ②【自己分析編】

フリーランス完全ガイドステップ2

「フリーランスになりたいけど、自分にはスキルがない気がする」
「何ができるか分からないから、最初の一歩が踏み出せない…」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
でも安心してください。フリーランスになるために必要なのは、“今の自分を正しく理解すること”です。

このステップ②では、「自分にできること」「強みとして活かせること」を見つけるための自己分析方法を具体的に紹介します。
自信がない方でも、読み終える頃には“はじめの一歩”が見えてくるはずです。

※この記事は「フリーランスになるための7つのステップ」シリーズの一部です。
フリーランスに興味のある方は、まず全体像をこちらからご覧ください。
フリーランスになるには?7つのステップで始め方をやさしく解説【完全ガイド】

目次

なぜ自己分析が重要なのか?

会社員であれば、仕事内容や役割はある程度会社が決めてくれます。
でもフリーランスは「どんな仕事をするか」「どんなサービスを提供するか」すべて自分で決めなければなりません。

つまり、自分の強みを知らなければ仕事が作れないのです。

逆に言えば、あなたの経験やスキルが「誰かの悩みを解決できるもの」になれば、それは立派なビジネスになります。
自己分析は、その“価値のタネ”を掘り起こすための大切なプロセスです。

自分のスキル・経験を棚卸ししよう

まずは、「今の自分にどんなスキルがあるのか?」を洗い出してみましょう。
ここでは、以下の3つの視点で書き出すのがおすすめです。

① 職務経験から得たスキル

  • 社内で担当していた業務(例:資料作成、営業、カスタマーサポート)

  • 使用していたツールやアプリ(Excel、WordPress、Canvaなど)

  • チームでの役割(マネジメント、調整、進行管理 など)

これらは、本人にとっては“当たり前”でも、フリーランスの世界では大きな強みになることもあります。

② プライベート・趣味で培った力

  • 趣味で続けていること(ブログ運営、写真撮影、デザイン制作 など)

  • SNSやYouTubeの運用経験

  • 副業での経験

趣味や副業は「お金をもらってないからスキルではない」と思われがちですが、それが仕事につながるケースも多くあります。

③ 他人からよく褒められること・頼られること

  • 丁寧さ、気配り、話しやすさ

  • デザインのセンス、文章力、説明のわかりやすさ

  • 「○○さんに頼めば安心」と言われたこと

こうした**“無意識の得意”**は、自分では気づかない価値が隠れていることが多いです。

スキルを組み合わせて「サービス化」する

スキルの棚卸しができたら、それらを組み合わせて“どんな仕事になるか”をイメージしてみましょう。

たとえば、以下のような例が考えられます。

  • 【PowerPoint + 営業経験】→ 提案資料の作成代行

  • 【WordPress + 文章力】→ オウンドメディアのライティング

  • 【SNS運用 + 写真撮影】→ Instagram運用代行

  • 【動画編集 + YouTube経験】→ YouTubeチャンネル支援

「スキル単体」で考えると不安でも、組み合わせることで唯一無二の価値になることはよくあります。

自分の「好き・得意・価値」を明確にするワーク

以下の3つの質問に答えてみてください。
これを整理するだけで、あなたが提供できる“価値の方向性”が見えてきます。

  1. 自分が楽しい・やっていて苦じゃないことは何か?

  2. これまでの経験で他人に感謝されたこと・褒められたことは何か?

  3. 自分が知識や経験をもって人の役に立てる分野は何か?

それをもとに「私は○○が得意で、○○な人の役に立てる」という形にまとめてみると、サービスの核になります。

例:
私は、SNSを使った情報発信が得意で、発信に悩む小規模事業者のサポートができます。
私は、文章で分かりやすく伝えるのが得意で、忙しい経営者の代わりにブログ記事を執筆できます。

強みがない…と思ったときに見直すべきこと

「結局、自分には何もない気がする…」と感じてしまう方もいますが、大丈夫です。
そういう方は以下の点をもう一度見直してみましょう。

  • 他人の“すごい”と自分を比べすぎていないか?

  • 「仕事でやったこと」しかスキルとして見ていないか?

  • 自分にとって当たり前のことが、他人にとって価値かもしれないという視点を忘れていないか?

最初から完璧なスキルは必要ありません。
フリーランスは、始めてから少しずつ磨いていけるもの。大切なのは“ゼロ”ではなく、“気づく”ことです。

スキルに自信がない場合の対策

「それでもまだ不安…」という方のために、スキルを補う方法も紹介しておきます。

  • ポートフォリオを作って見せ方を工夫する

  • 無料や安価で実績を積ませてもらう(知人・SNS経由)

  • スキルアップの勉強を始めてみる(オンライン講座など)

これらはすべて、「実績ゼロからでも始められる」王道のステップです。
焦らず、着実に前進していきましょう。

自分の強みを言語化することが第一歩

フリーランスとして仕事を得るには、「私はこういうことができます」と伝える必要があります。
それを支えるのが、今回行った自己分析の結果=自分の強みの言語化です。

まずは書き出す。言葉にする。
たったそれだけで、「自分にもできそう」と思えるようになってきます。

次はステップ③【サービス設計編】へ進もう

自己分析を終えたら、次は「それをどんなサービスとして提供するか?」を考えるフェーズです。

スキルや強みを「誰に」「どんな形で」届けるかで、仕事の内容も売れ方も変わってきます。
次のステップでは、サービスの作り方や価格設定のコツを具体的に解説します。

フリーランス完全ガイドステップ3

フリーランスの仕事内容とサービスの作り方・価格設定のコツ

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