※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

「フリーランスとして仕事を始めたいけど、開業届って出さなきゃいけないの?」
「確定申告とか税金のことが難しそうで不安…」
そんなふうに感じている方も多いはず。
自由で柔軟な働き方が魅力のフリーランスですが、「税金まわりは自分で管理する」という点が、会社員との大きな違いでもあります。
でも安心してください。
必要な手続きや知識は、基本さえ押さえておけば、誰でも対応できる内容です。
この【ステップ⑤|手続き編】では、フリーランスが最初に行う「開業届の提出方法」から、「確定申告・税金の仕組み」「帳簿管理」まで、わかりやすく解説します。
※この記事は「フリーランスになるための7つのステップ」シリーズの一部です。
フリーランスの全体像を確認したい方はこちらをご覧ください。
▶ フリーランスになるには?7つのステップで始め方をやさしく解説【完全ガイド】
フリーランスの開業届とは?
フリーランスとして仕事を始める際、原則的には税務署に「開業届」を提出することになっています。
正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」という書類で、提出することで「個人事業主」として活動することができます。
なぜ開業届を出すの?
-
税務的に“事業を始めました”と宣言するため
-
青色申告(節税メリット大)の申請が可能になる
-
屋号をつけて活動できるようになる(銀行口座などで有利)
提出は義務ではありませんが、後々のメリットを考えると出しておくのがおすすめです。
開業届の出し方(手順)
提出はとても簡単。以下のステップで完了します。
① 書類を準備する
「個人事業の開業・廃業等届出書」を用意します。
国税庁のサイトからダウンロードできるほか、税務署でも直接もらえます。
記入内容は、名前・住所・職業・屋号・事業の開始日など。1枚の紙にサクッと書けます。
② 税務署に提出する
提出先は、あなたの住民票のある地域を管轄する税務署です。
郵送・持参・オンライン(e-Tax)での提出が可能です。
提出時の持ち物は以下の通りです。
-
本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
-
印鑑(署名があれば不要な場合も)
提出は、事業を開始した日から1ヶ月以内が原則ですが、過ぎても罰則はありません。早めの提出が安心です。
開業時に一緒に出すべき書類:「青色申告承認申請書」
開業届と一緒に提出しておきたいのが、「青色申告承認申請書」です。
これは、所得税の申告時に“青色申告”を選ぶための申請書で、以下のような大きな節税メリットがあります。
-
最大65万円の特別控除(複式簿記+帳簿提出が条件)
-
赤字を3年間繰り越せる
-
家族への給与を経費として計上できる(専従者給与)
提出期限は「開業日から2ヶ月以内」。開業届と一緒に出すのがおすすめです。
フリーランスの税金の種類
フリーランスになると、収入に対して自分で税金を納める必要があります。代表的なのは以下の4つです。
① 所得税
年間の所得(売上−経費)に対して課税されます。
年1回の確定申告で税額を自分で計算・納付します。税率は5〜45%の累進課税です。
② 住民税
前年の所得に応じて課される地方税です。
だいたい所得の約10%が目安で、翌年6月ごろに納付書が届きます。
③ 個人事業税(該当する業種のみ)
対象業種に該当し、年間の所得が290万円を超えると課されます。
税率はだいたい3〜5%。業種によって異なるため確認が必要です。
④ 消費税(年間売上1,000万円以上で発生)
開業当初は免税事業者となり納税義務はありませんが、売上が大きくなると申告・納税が必要になります。
確定申告とは?どんな準備が必要?
確定申告とは、1年間の収入と支出をまとめて、税金を計算・申告する手続きです。
申告期間は毎年2月中旬〜3月中旬で、対象となるのは前年1月〜12月分の収支です。
申告方法には「白色申告」と「青色申告」がありますが、節税メリットの大きい青色申告(最大65万円控除)がおすすめです。
帳簿づけ・経費管理の基本
フリーランスとして活動する以上、帳簿の管理が必須になります。
とはいえ、難しく考える必要はありません。最近は便利な会計ソフトがたくさんあります。
代表的な会計ソフト:
-
freee
-
マネーフォワードクラウド
-
弥生会計オンライン
これらを使えば、銀行やクレジットカードと連携して記録が自動化され、経理初心者でも安心して使えます。
帳簿で記録する内容は以下の通りです。
-
売上(収入)の金額・日付・相手先
-
経費の内容・金額・領収書の保管
-
通帳やクレジット明細との照合
経費として計上できる例:
-
通信費(Wi-Fi、スマホ)
-
交通費、打ち合わせのカフェ代
-
サブスク系ツール(Canva、Adobe、ChatGPTなど)
-
書籍・講座・勉強会への参加費
-
光熱費の一部(自宅兼オフィスの場合)
帳簿の正確さが、青色申告控除や税務調査への対応にも関わるため、コツコツ記録する習慣をつけましょう。
よくある質問Q&A
Q:開業届は絶対に出さなきゃいけない?
A:義務ではありませんが、出しておくことで信用性・節税メリット・名義の自由度が得られます。出して損はありません。
Q:副業でも開業届は出した方がいい?
A:副業であっても継続性・収益性がある場合は提出がおすすめです。副業可の会社であれば問題なく両立できます。
Q:税理士にお願いするべき?
A:開業初期は自分で十分対応できます。売上が増えた・経費が複雑化した段階で、税理士のサポートを検討すればOKです。
手続きより先に決めておくと迷わないこと
開業届は「出すかどうか」より「いつ出すか」
ここからは、実務で迷いやすい部分を補足します。
開業届そのものは書式に従って書けば終わります。実際に迷うのはタイミングのほうです。在職中に準備を進めている段階なら、収入が発生し始める時期に合わせるのが自然です。
私の場合も、ある日を境に一斉に切り替えたわけではありませんでした。在職中に準備を進めるほうが、精神的にも金銭的にも安全だというのが実感です。
青色申告は、手間より先に効果を見る
帳簿づけの手間を理由に白色を選ぶ人がいますが、いまは会計ソフトを使えば作業量の差はそれほど大きくありません。控除の差のほうが影響としては大きくなります。
ただし承認申請には期限があるので、開業届と同時に出しておくのがいちばん確実です。あとから思い出したときには、その年に間に合わないことがあります。
フリーランスになると増える「見えない時間」
事務作業は、そのまま時給を下げる
ここがこのステップでいちばん伝えたい部分です。
手続きや帳簿づけ、請求書の発行にかかる時間は、収入を生まないのに確実に発生します。この時間を計算に入れていないと、実際の時給は想定よりかなり低くなります。
私は条件の悪い案件を受けていた時期、月140時間動いて10万円でした。時給に直すと714円です。このとき、事務にかかっていた時間は数えてすらいませんでした。
だから「まとめて処理する」形にする
おすすめは、事務作業を都度やらずに曜日か日付を決めてまとめることです。作業の合間に挟むと、そのたびに集中が切れます。
- 領収書は、その場で撮影だけしておく
- 帳簿への入力は、週に1回まとめる
- 請求書の発行日を固定する
この3つを決めるだけで、月末に慌てる状況はかなり減ります。時間の使い方の全体像はフリーランスの一日のスケジュールにまとめました。
手取りは、額面ほど増えない
会社員のときは会社が負担していたもの
独立して最初に驚くのがここです。会社員のときに天引きされていた社会保険料は、会社が半分を負担していました。フリーランスになると、この分が自分に来ます。
加えて、国民年金と国民健康保険、住民税、そして所得税。額面が同じでも、手取りは会社員のときより減ります。
だから「額面をいくらにするか」が先にくる
この構造があるので、独立を考えるときはいまの手取りと同じ額面では足りないと考えてください。
私の場合、正社員のときの年収は300万円でしたが、フリーランスとして常駐する形に変えたあとは年収600万円ほどになりました。作業内容はほとんど変えていません。この差があって初めて、生活として成立しています。
目安になる金額を先に知っておきたい場合は、案件を紹介する側に聞くのがいちばん早い方法です。フリーランスエージェントは登録も相談も無料で、独立前の相談にも対応しています。
7社から受けた提示は、いずれも月50万円台という水準でした。この数字を知ったうえで手続きに入ると、必要な準備が具体的になります。Midworksは正社員並みの保障を用意している会社で、独立直後の不安を減らす選択肢の1つです。各社の条件を並べた一覧はフリーランスにおすすめのエージェントにあります。
ステップ⑤でよくある質問
Q. 開業届を出すと失業保険はどうなりますか
受給資格に影響する場合があります。時期によって扱いが変わるため、必ずハローワークで直接確認してください。ここは自己判断で進めないほうがよい部分です。
Q. 会社に副業がばれませんか
住民税の納付方法が関係します。制度の運用は自治体や勤務先の規定で変わるため、就業規則と、住民税の納付方法の両方を確認してください。
Q. 屋号は必要ですか
必須ではありません。あとから決めることもできます。ここで悩んで手が止まるくらいなら、空欄で出して問題ありません。
Q. 経費はどこまで入れられますか
仕事に使った分だけです。自宅を使っている場合は使用割合で按分します。迷うものは領収書を残しておき、判断は税理士か税務署に確認してください。この記事は税務の専門的な助言を目的としたものではありません。
Q. 手続きは全部終えてから案件を探すべきですか
いいえ。並行で構いません。むしろ相場と案件の種類を先に知っておくほうが、必要な準備の量が正確に分かります。手続きが終わるまで待つ理由はありません。
独立直後に効いてくる、保障まわりの話
止まったときに収入がゼロになる
会社員のときは、体調を崩しても給与が出ます。フリーランスにはこれがありません。動けなくなった時点で、収入が止まります。
私は会社員時代に残業と休日出勤を重ねて、体を壊しかけました。独立後も、自由な働き方のはずが朝も夜もなく作業している時期があります。フリーランスは誰も止めてくれないので、限界まで行ってしまいます。
手続きの段階で、ここを想定に入れておいてください。具体的な立て直し方はフリーランスでも健康に働くための習慣にまとめました。
備え方は3つある
- 生活費の何か月ぶんかを確保しておく(金額より月数で考える)
- 収入の入り口を複数持つ(1つ止まっても全部が止まらない形にする)
- 保障のある契約形態を選ぶ(エージェントによっては保障制度があります)
3つ目は見落とされがちですが、独立直後にはいちばん現実的な手段です。制度として用意されているものを使うほうが、個人で全部を抱えるより確実だと考えています。
Q. 手続きが不安で、独立に踏み切れません
手続き自体は、調べれば必ず終わる作業です。踏み切れない本当の理由は、たいてい手続きではなく収入の見通しのほうにあります。
見通しは、案件を紹介する側に聞けばその場で分かります。不安の中身を「手続き」と「収入」に分けると、動ける部分が見えてきます。
次はステップ⑥【発信編】へ進もう
手続きやお金の土台が整ったら、いよいよあなたの存在を世の中に発信していくステージへ進みましょう。
次のステップでは、SNS・ブログ・ホームページを活用して、あなたのサービスや強みを「見つけてもらう」ための方法を解説します。

