※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
コーダーとして案件を取りたいけれど、どこから手をつければいいのか分からない。この状態でつまずく人はとても多いです。
私はWeb制作に14年関わり、派遣・正社員・フリーランスのすべてを経験しました。フリーランスエージェントには7社登録し、実際に面談を受けています。クラウドソーシングも直接営業も並行してやってきました。
その経験から言えるのは、案件の入り口は5つしかないということ。そしてやる順番を間違えると、無駄に時間を使うということです。
結論:入り口は5つ。ただし同時にやらない
先に全体像を出します。
| 入り口 | 始めやすさ | 単価 | 継続性 |
|---|---|---|---|
| エージェント | ◎ 登録するだけ | 高い | ◎ 月額契約になりやすい |
| 制作会社への直接営業 | △ 手間がかかる | 中〜高 | ○ 継続しやすい |
| クラウドソーシング | ◎ 登録するだけ | 低い | △ 単発が多い |
| 知人・前職のつながり | ○ 声をかけるだけ | まちまち | ◎ 信頼が前提にある |
| SNS・ブログでの発信 | △ 時間がかかる | まちまち | ○ 資産になる |
この表を見て分かるとおり、いちばん効率がいいのはエージェントです。登録するだけで、単価の高い案件に触れられます。
それでも多くの人が最初にクラウドソーシングへ行きます。理由は「実績がないと登録できないと思っている」からです。これが最初の間違いです。
優先順位は、経験年数で変わる
実務未経験〜半年
この段階では、まず「人に見せられるもの」を1つ作ることが最優先です。エージェント案件の多くは実務経験が前提になるため、いきなりは入れません。
- 模写ではなく、自分で構成から考えたサイトを1本作る
- クラウドソーシングで小さい案件を受けて、納品の流れを経験する
- 知人の店舗サイトなど、実在の依頼を1件やってみる
金額は二の次で構いません。この時期に必要なのは「納品したことがある」という事実です。
実務1年前後
ここで選択肢が一気に増えます。実務経験が1年あると、エージェントの案件が現実的な射程に入ります。
私が7社に登録したとき、聞かれたのは経歴・得意分野・週何日働けるかの3点だけでした。技術テストはありません。門前払いされた会社はゼロです。
この段階でやるべきは、クラウドソーシングで数をこなすことではなく、エージェントに登録して提示額を聞くことです。自分の市場価格が分かると、以降の判断がすべて変わります。
実務3年以上
入り口を増やす段階です。エージェント案件を土台にしながら、直接営業で取引先を作っていきます。入り口が1つだと、そこが止まった瞬間に収入がゼロになるからです。
1. エージェント:最短で単価が分かる
7社に登録して分かったこと
登録前は「案件を紹介してもらえないのでは」と不安でしたが、実際は違いました。
- 門前払いはゼロ(7社すべて)
- 聞かれたのは経歴・得意分野・稼働日数の3点
- 技術テストはなし
- 提示されたのはどこも月50万円台
1社だけなら「その会社の基準」ですが、複数社で同じ数字が出れば、それが市場価格です。単価は交渉より比較で決まります。
希望額を自分から先に言わない
面談で「ご希望はいくらですか」と聞かれたとき、先に金額を出すと、それより上は提示されません。
「私のスキルセットだと、どのくらいのレンジになりますか。まずそこをうかがってから相談させてください。」
これで失礼になることはありません。相場を先に相手に言わせるのがコツです。
足りないものを教えてもらえる
「この経歴だと、あと何ができると案件の幅が広がりますか」と聞くと、担当者は具体的に答えてくれます。独学の方向を、案件側の視点で決められるのは大きな利点です。
登録も相談も無料なので、最低2社、できれば3社に同時期に登録してください。Midworksのように案件が切れた期間の保障を持つ会社を1社入れておくと、空白期間の不安が減ります。9社の比較はフリーランスコーダーにおすすめのエージェントにまとめました。
2. 制作会社への直接営業
送り先は「求人を出している会社」に絞る
これが最大のコツです。私は制作会社の求人情報を見てからお問い合わせページに連絡していました。求人を出しているということは、人手が足りていないのが確実だからです。
求人を出していない会社に送っても、そもそも必要とされていないことが多く、返信率は下がります。
文面は1つ作って使い回す
毎回ゼロから書いていると、送る件数が伸びません。送る数を確保するほうが、文面を磨くより効きます。
入れておく情報
- 対応できる範囲(HTML/CSS、JavaScript、WordPressなど)
- これまでに作ったものが分かる実績(URLでも可)
- 稼働できる日数と、開始できる時期
- 業務委託での相談が可能である旨
凝った自己PRは要りません。「何ができて、いつから、どれくらい動けるか」が分かれば、先方は判断できます。
実際にどうなったか
この方法で、月に数件(1件あたり数万円)の案件を受注できるようになりました。金額としては土台にはなりませんが、エージェント案件の合間を埋める役割になります。
3. クラウドソーシングは「待ちの営業」に使う
スキルを出品しておくと声がかかる
私がフリーランスになると同時に始めたのが、クラウドソーシングでの受注です。Web制作の案件は比較的多く、登録してすぐに案件を取れるようになりました。
ポイントはスキルを出品しておくと、企業や個人からアプローチが来ることです。自分から探さなくても声がかかるので、他の作業をしながら並行できます。
ただし単価の天井は低い
正直に書きます。クラウドソーシング中心で単価を上げようとすると、どこかで頭打ちになります。単価の分布そのものが違うためです。
だから使い方はこうです。メインの入り口にせず、出品したまま置いておく。登録も出品も無料なので、置いておくだけでも入り口が1つ増えます。
なお、在宅中心で探したい場合は、クラウドソーシングよりもリモート比率の高さを公表しているエージェントを併用するほうが単価の面では現実的です。クラウドワークステックは案件の97%がリモート対応と公表しており、Web制作寄りの案件も扱っています。
副業が認められている会社にいるなら、社員のうちから登録しておいて損はありません。
4. 知人・前職のつながり
意外と見落とされますが、いちばん信頼のハードルが低い入り口です。相手はすでにあなたの仕事ぶりを知っているからです。
気をつけたいのは金額です。知り合いだからと安く受けると、そこが自分の基準になってしまいます。一度下げた単価は戻しにくいので、最初に相場を伝えてください。
5. SNS・ブログでの発信
時間はかかりますが、続けると資産になります。「探しに行く」から「見つけてもらう」に変わるのが最大の利点です。
ただし即効性はありません。今月の案件が必要な人が最初にやることではないので、余力ができてからで十分です。
ポートフォリオは「作品集」ではなく「判断材料」
案件獲得で必ず出てくるのがポートフォリオですが、多くの人が用途を誤解しています。
相手が見ているのは3つだけ
- 指示どおりに作れるか(デザインの再現度)
- 崩れないか(スマホ表示、文字数が増えたとき)
- どこまで自分でやったか
センスを見ているわけではありません。「任せて事故が起きないか」を確認しているだけです。
模写を並べても判断材料にならない
既存サイトの模写は学習には有効ですが、実績としては弱いです。デザインを自分で決めていないため、判断力が見えないからです。
1本でいいので、誰に向けた何のサイトかを自分で設定して作ったものを用意してください。架空の店舗でも構いません。
添えるべき説明
作ったものだけ渡しても伝わりません。次の3点を短く添えます。
- 制作期間
- 担当範囲(デザインもやったのか、実装だけか)
- 使用技術(HTML/CSS、JavaScript、WordPressなど)
特に2番目は重要です。デザインまで自分でやったのか、支給されたデザインを組んだのかで、評価される能力が変わります。
公開できない案件が増えてきたら
実務が増えると、守秘義務で見せられない案件が出てきます。その場合は「業種・規模・担当範囲・使った技術」だけを文章で書く形で構いません。URLがなくても、何をやってきたかは伝えられます。
すでに案件がゼロの状態で焦っている場合は、仕事がないときの3つの解決法に30日単位の動き方をまとめています。受注が決まったあとの条件面は業務委託契約書で確認すべき7項目をご覧ください。
案件が取れないときに疑うこと
実績が「見せられる形」になっていない
作ったものがあっても、URLで見せられないと判断してもらえません。公開できる実績を1つは用意してください。難しければ、自主制作でも構いません。
対応範囲が狭い
HTML/CSSだけの案件は減っています。1つ足すだけで提案される案件の帯が変わります。順番としては、WordPress構築かJavaScriptのどちらかです。判断材料はコーダーにWordPressは必要かにまとめました。
入り口が1つしかない
1つの入り口に依存すると、そこが止まった瞬間に収入がゼロになります。だから条件の悪い案件も断れなくなり、単価が下がる方向に進みます。この構造はコーダーの年収が低い理由で詳しく書きました。
そもそも取り方が単価の天井を決めている
努力の方向が合っていても、入り口が違えば結果は変わりません。まず取り方を変えるほうが速いです。
常駐や長期参画が決まった場合、その後の1か月の過ごし方で継続がほぼ決まります。常駐の最初の1か月にやることをご覧ください。
取った案件を「継続」に変えるには
納期・品質・報連相がすべて
特別なことは要りません。遅れそうなら早めに言う。それだけで信頼は積み上がります。私が見てきた現場で問題になるのは、たいてい技術力ではなく確認を飛ばしたときでした。
「なぜこの実装か」を説明する
指示どおりに実装するだけだと、代わりが見つけやすいため評価が上がりません。理由を説明できると、実装者ではなく相談相手として扱われます。
更新の1か月前に単価を相談する
継続案件では、更新のタイミングが単価を見直す機会です。参画直後や更新直後に言っても動きません。具体的な進め方はコーダーの単価の上げ方にまとめました。
よくある質問
Q. 実績ゼロでもエージェントに登録できますか
登録自体はできますが、紹介される案件は実務経験を前提とするものが中心です。まずは小さくても納品経験を1つ作ってください。
Q. ポートフォリオは何本必要ですか
数より中身です。1本でも、構成から自分で考えて作ったものがあれば話は進みます。模写だけを並べても、判断材料になりません。
Q. 営業メールは何件送ればいいですか
返信率は決して高くないので、数が必要です。だからこそ文面を使い回して、送る数を確保するのが現実的です。
Q. 常駐とリモート、どちらが取りやすいですか
常駐案件のほうが数は多い傾向です。ただしリモート可の案件も増えており、住む場所による差は以前より縮まりました。面談で最初に希望を伝えておくと、条件の合わない紹介が減ります。
Q. 未経験からどのくらいで案件が取れますか
学習期間には個人差がありますが、目安はコーダーの独学期間に実例としてまとめています。
Q. 複数のエージェントに登録すると迷惑になりませんか
なりません。複数登録は前提として想定されています。むしろ1社だけだと、提示された単価が妥当かどうかを判断する材料がありません。私も7社に登録しましたが、そのことで問題になったことは一度もありません。
Q. 案件を紹介されたら断れませんか
断れます。条件が合わないまま受けると、その単価が次回の基準になってしまいます。合わないものは合わないと言ったほうが、結果的に良い案件を紹介されるようになります。
まとめ
- 入り口は5つ。ただし同時にやらない
- 実務1年あるなら、まずエージェントで提示額を聞く
- 直接営業は求人を出している会社に絞る
- クラウドソーシングは置いておくだけで十分
- 取れないときは、努力より取り方を疑う
いちばんもったいないのは、勝てない場所で数をこなし続けることです。まず自分の市場価格を数字で知るところから始めてください。登録先の比較はフリーランスコーダーにおすすめのエージェントにまとめています。

